経験がないと DIY修理が難しいタンクレストイレ
従来型のタンク有りトイレですとDIYでの修理に挑戦する方もいらしゃいます。また、インターネット上にもさまざまな情報が紹介されていてパッキンの交換やボールタップの取り替えなど簡単なDIY修理であれば個人対応も充分可能です。しかし、タンクレストイレになるとDIY修理が難しくなってしまうのかのご相談がありましたのでご紹介しておきます。その理由としては、トイレ内部の構造が複雑で電子制御されている点にあります。タンク有りトイレの仕組みはいたってシンプルで、「あらかじめためておいた水を、レバーを引いて一気に押し流す。」というものです。水圧で排泄物・トイレットペーパーが排水管内部に長いことになります。仕組みそのものもシンプルですし使用されている部品も一般的な部品でホームセンターで販売されて女にされることもあると思います。一方、タンクレストイレの場合ですと水道管の圧力や電気を使って水の流れを制御し排水されていく仕組みとなってなっています。排水トラブルが疑われる場合でも水道配管に水トラブルがあるのか?電気系統に水トラブルがあるのか?それ以外の箇所で異常が発生しているのか?見極めるのも経験が必要となってきます。また、メーカー独自の技術が詰め込まれているので、同じ「水漏れ」でも、トイレのメーカー別に対処法が違ってくるという特徴があります。このように専門的知識が求められてきますので自力修理が難しいということを考えてからDIY修理するか業者依頼にするかを考えましょう。タンクレストイレのメンテナンス
タンクレストイレのメンテナンスには、以下のような方法があります。●定期的な掃除:
タンクレストイレは、便器とタンクが分かれているため便器の掃除だけではなくタンク内も定期的に掃除する必要があります。タンク内には水垢や汚れがたまりやすく、これが原因でトイレの水漏れや詰まりが起きることがあります。タンク内を掃除するためには、タンクカバーを外し、タンク内をブラシなどでこすり洗いし汚れを取り除きます。
●タンク内の水位の確認:
タンク内の水位が高すぎる場合は、水漏れの原因となることがあります。タンク内の水位は、調整バルブを操作して調整することができます。水位が高い場合は、調整バルブを調整して、水位を下げます。
●フラッシュバルブの点検:
タンクレストイレのフラッシュバルブは、タンク内の水を排水するための重要な部品です。フラッシュバルブに汚れや破損がある場合は、水漏れやトイレの詰まりの原因になることがあります。定期的にフラッシュバルブを点検し、必要に応じて交換することが大切です。
●シーリングの確認:
タンクと便器をつなぐ部分のシーリングが劣化している場合、水漏れの原因になることがあります。定期的にシーリングの状態を確認し必要に応じて交換することが大切です。
これらの方法に加えてタンクレストイレに適したクリーナーや洗剤を使用することでトイレの清潔を保ちメンテナンスの負担を軽減することができます。
タンクレストイレが故障した時のメーカー依頼
タンクレストイレが故障した場合、修理やメンテナンスを行うためには、まずメーカーに連絡して依頼することが一般的です。以下の手順を参考にしてください。1:メーカーの連絡先を確認する
トイレの取扱説明書や製品のラベルに、メーカーの連絡先が記載されていることがあります。もしくは、メーカーの公式ウェブサイトやカスタマーサポートにアクセスし連絡先を調べることができます。
2:水トラブルの詳細を伝える
メーカーに連絡する際には、トイレの故障状況や水トラブルの詳細を伝えましょう。具体的な症状や異常な動作、故障の発生時期などを説明すると、メーカーのサポート担当者がより効果的な対応をすることができます。
3:メーカーの指示に従う
メーカーのサポート担当者は、修理や部品交換のための手順や対応方法を案内してくれます。指示に従い修理作業や部品の取り替えを行ってください。必要に応じて、修理のスケジュールや費用についても確認しましょう。
4:メーカーの保証を確認する
トイレに保証期間がある場合、メーカーによる無償修理や部品交換の対応を受けることができるかもしれません。保証書や購入時の情報を確認し保証内容に基づいてメーカーに依頼することも重要です。
トイレの故障やメンテナンスに関しては、各メーカーごとに異なる対応や保証条件がありますので具体的な事案に応じてメーカーに連絡し指示に従って対応することが重要です。