排水管と排水溝の詰まりの主な原因を分けて解説

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排水管と排水溝の違いについて

排水管と排水溝は、どちらも建物の排水システムに関連していますが、機能や形態において異なる点があります。以下にそれぞれの相違点を説明します。

排水管:
●形態: 排水管は、建物内や地下などに設置されたパイプの形状を指します。通常、直管状で一定の径を持ち、建物内の水や廃水を外部の下水道や汚水処理施設に排出する役割を担っています。
●用途: 主に、シンクやバスタブ、洗面台、トイレなどからの廃水を受け取り、外部へ排水するためのパイプです。水道設備において、家屋内の水を効率的に排出するために不可欠な役割を果たしています。
●素材: 排水管は一般的にPVC(ポリ塩化ビニル)や鋼鉄などの耐久性のある素材で作られています。

排水溝:
●形態: 排水溝は、床面や地面に設置された長方形の構造物で、通常、蓋の上に溝があり、その下に排水パイプが設置されています。排水溝の蓋は人や車両の通行を容易にし、同時に雨水や他の水を収集して排水パイプに導く役割を果たします。
●用途: 主に屋外や公共空間に設置され、雨水や地面の水を収集して排水するための構造物です。道路、歩道、庭園、駐車場など、水が溜まりやすい場所に設置されることが一般的です。
●素材: 排水溝の蓋は通常金属やコンクリートで作られており、排水パイプは一般的にPVCなどの素材で作られています。

要約すると、排水管は建物内で水や廃水を収集し、外部に排出するパイプであるのに対し、排水溝は屋外や公共空間で雨水などを収集して排水するための溝や構造物です。両者は異なる環境で異なる目的で使用されることになります。

それぞれの排水詰まりの原因が異なる

その通りです。排水管と排水溝の詰まりの原因は異なる場合があります。以下にそれぞれの詰まりの原因を一般的な例として挙げてみます。

排水管の詰まりの主な原因:
●髪の毛やゴミ: シンクやバスタブ、洗面台の排水口に髪の毛やゴミが詰まることがあります。
●油や脂肪: キッチンの排水口に廃油や脂肪が流れ込んで固まることが詰まりの原因になります。
●食べ物のくずや食物残渣: キッチンシンクの排水口に食べ物のくずが詰まることがあります。
●トイレットペーパー以外の物の流れ込み: トイレにはトイレットペーパー以外の物を流さないように注意する必要があります。

排水溝の詰まりの主な原因:
●落ち葉や枝、土砂: 雨水排水溝には落ち葉や枝、土砂が堆積して詰まることがあります。
●ゴミやプラスチック: 公共空間の排水溝にはゴミやプラスチックが詰まることがあります。
●積雪: 冬季には積雪が排水溝に堆積して詰まることがあります。
●過度な雨水: 大雨などで一度に多くの水が流れ込み、排水溝が詰まることがあります。

これらは一般的な例ですが、実際には詰まりの原因は状況や環境によって異なることがあります。詰まりを解消する際には、原因を正確に特定し、適切な方法で解決することが重要です。場合によっては、プロの水道業者や排水溝のメンテナンス専門家に相談することが効果的な解決策となるでしょう。

自前での詰まり解消策

自前で排水詰まりを解消する方法は、前述したように以下のような対処法があります。ただし、詰まりの原因や深刻さによって効果が異なることがありますので、慎重に対処してください。

プラグやフィルターの取り外し:
排水口に物が詰まっている場合、プラグやフィルターを取り外して髪の毛やゴミを手で取り出します。
熱湯を使用する:
排水口がプラスチック製や金属製で、熱湯に耐える場合は、沸騰させたお湯を注いで詰まりを解消することがあります。
ピストンを使う:
シンクやバスタブの排水口に詰まりがある場合は、排水口用のピストンを使って詰まりを解消します。
ドレインクリーナーを使用する:
市販のドレインクリーナーは排水管内の詰まりを解消するのに効果的ですが、使用前に説明書をよく読んで適切に使用してください。
DIY用の配管スネークを使う:
排水管内の詰まりを解消するための専用のツールである配管スネークを使用することで、深い場所の詰まりにも対応できます。
重曹と酢の混合液:
重曹とお酢を混ぜて排水口に注ぎ、しばらく放置した後、熱湯を注ぐことで詰まりを解消することがあります。

これらの方法で詰まりが解消される場合もありますが、場合によっては効果が限られたり、詰まりの原因が解消されないこともあります。また、素材によっては特定の方法が適していないことがありますので、注意してください。自力での解決が難しい場合や、何度も詰まりが発生している場合は、専門の水道業者に依頼することを検討してください。


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