「き」の専門用語に関する詳細情報

水道の修理班

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気泡式
「気泡式(きほうしき)」は、水道工事や水処理において利用される測定および制御の方式の一つです。主に液体中の気泡の動きを検知し、その情報を利用して流量や水位などを測定するために用いられます。以下に、気泡式に関する詳細な情報を提供します。

●原理と仕組み:
・気泡の発生: 気泡式の測定器では、液体中に微小な気泡を発生させます。これは通常、気泡発生器や気泡トラップを通じて行われます。
・気泡の流れ: 発生した気泡は液体中を流れ、その速度や流れる位置に変動が生じると、それを検知して情報を取得します。
・検知手段: 気泡の流れを検知するために、センサーや光学的な検知手段、圧力センサー、アクセルロメーターなどが使用されます。
●利用分野:
・流量計測: 気泡式は、液体の流量を非常に正確に測定するために使用されます。気泡の速度と量を検知することで、流れる液体の量を計算することができます。
・水位計測: 水の深さや水位を測定するためにも利用されます。気泡の動きにより、水面の変動や深さを検知し、水位情報を取得します。
・気泡ポイント検知: 液体中の気泡の発生箇所や移動を検知し、気泡の動きに関する情報を提供することがあります。
●特徴と利点:
・高精度な測定: 気泡式は微小な気泡の動きを検知するため、非常に高い精度で測定が可能です。
・対流影響の低減: 液体中の対流が測定結果に与える影響が比較的低いため、流れの変動に対して安定して動作します。
・維持管理が容易: センサーが気泡の動きを検知する方式のため、機械部分が比較的単純で、維持管理が容易です。
●種類と応用:
・気泡式流量計: 液体中の気泡の流れによって流量を測定する流量計があります。特に高い精度が要求される産業用途や実験室などで利用されます。
・気泡式水位計: 水の深さや水位の変動を検知するために使用されます。河川や貯水池の水位監視などに応用されます。
・気泡式流速計: 液体中の気泡の速度を検知し、それに基づいて流速を計測する流速計も存在します。
●技術の進化と新たな応用:
・無線通信技術の導入: 近年では、気泡式センサーに無線通信技術を組み合わせ、リアルタイムでデータを収集・送信することが進んでいます。
・IoTと統合: 気泡式センサーはIoT(Internet of Things)と組み合わせて、遠隔地からリモートモニタリングやデータ解析が可能なシステムに応用されています。
●注意点と限界:
・液体の種類に依存: 気泡式は液体の性質に影響されやすいため、測定対象の液体の性質によっては正確な測定が難しい場合があります。
・メンテナンスが必要: 気泡発生器やセンサー部分が汚れると、正確な測定が困難になるため、定期的なメンテナンスが必要です。

気泡式はその高い精度と安定性から、特に流量や水位の厳密な管理が求められる状況で利用されています。新たな技術の統合や進化により、ますます広範な応用が期待されています。



球面タイプ
球面タイプの水道関連機器や装置は、水流の制御や配管システムにおいて広く利用されています。これらの装置は、球面や円形の形状を利用して水流を調整し、特定の目的に応じて流れや水位を制御します。以下に、球面タイプの水道関連装置について詳しく説明します。

●球面バルブ:
概要: 球面バルブは球形の操作部を持つバルブで、開閉や流量の制御が可能です。球体が回転することで流れる水の通り道を変更し、通水量を制御します。
構造: 主要な構成要素は球体、バルブの本体、および操作レバーなどです。球体は通常、弁座に取り付けられ、レバーによって回転させることで通水量を制御します。
用途: 一般的に、球面バルブは家庭用給水システムや工業用途で使用され、特に直線的な流れの変更が必要な場合に適しています。
●球形チェックバルブ:
概要: 球形チェックバルブは、逆流を防ぐために設計されています。球体が閉じた状態では、逆流が阻止され、開いた状態では流れが通ります。
構造: 通常、球形チェックバルブにはバルブ本体、球体、および逆流を防ぐバルブ座が含まれます。バルブ座は球体が閉じたときに密閉され、逆流を防ぎます。
用途: 主に汚水処理プラントや下水道などで、逆流が問題となる場面で使用されます。
●球面フロートバルブ:
概要: 球面フロートバルブは、水位の制御に使用され、特に貯水槽やタンクでの水位維持に適しています。浮子が浮いたり沈んだりすることで、バルブが開閉し、水位を調整します。
構造: 浮子が取り付けられたアームがあり、浮子が上下するとアームが回転し、それに連動してバルブが開閉します。
用途: 球面フロートバルブは、給水槽、貯水槽、トイレのタンクなどで水位を維持するために広く使用されます。
●球形調節弁:
概要: 球形調節弁は、流れの制御や調整に使用される弁で、通常、手動または電動で操作されます。球体の回転によって通水量を変更します。
構造: 主要な構成要素には球体、弁座、操作ハンドルまたはアクチュエータが含まれます。アクチュエータを使用すると、自動的に制御が可能です。
用途: 産業用途やプロセス制御において、流れや圧力の調整が必要な場合に使用されます。
●球形消火栓:
概要: 球形消火栓は、消防車や消防隊が使用するために設計されたバルブで、急速に開閉し、大量の水を供給することができます。
構造: 球体が急速に開閉できるように設計されており、一般的には消防用ホースを接続することができます。
用途: 火災鎮火のために、公共の場や建物の周辺に設置され、急な水供給が求められる緊急事態で使用されます。
●球面バタフライバルブ:
概要: 球面バタフライバルブは、通水路を球体で覆い、バタフライ弁とも呼ばれます。回転することで通水量を制御します。
構造: 主に球体、弁座、および操作ハンドルまたはアクチュエータから構成されます。バタフライバルブと同様に、アクチュエータを用いた自動制御が可能です。
用途: 主に大口径の水道管や産業用途で使用され、急激な開閉が求められる場合に適しています。
●球形ポストン式制御弁:
概要: 球形ポストン式制御弁は、流れの変化に応じて球形ポストンが動き、通水量を制御する仕組みを持つ弁です。
構造: 球形ポストンが弁座内で動き、それによって通水量が変化します。ポストンの位置を制御することで弁を調整します。
用途: 主にプロセス制御や産業用途で使用され、精密な流量調整が必要な場合に適しています。

球面タイプの水道関連装置は、その特有の構造や原理により、様々な用途に対応できる利点があります。水流の制御や配管システムの効率的な運用に貢献し、安全で効果的な水道設備の構築や維持に寄与しています。


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